
産後うつで悩むママたちのリアルな声を、SNSの最近の投稿からいくつか紹介します。以下は、実際に投稿された内容をもとに、匿名化して要約したものです。個人情報や特定につながる詳細は省略しています。
- 「寝不足が引き金に」 あるママは、連日の夜間授乳で睡眠不足が続き、産後うつかもしれないと感じて病院や行政と連絡を取り始めたと投稿。メンタルヘルスの課題を抱えていたこともあり、急激に心がやられてしまったと吐露。同じ状況のママと繋がりたいと呼びかけ、情報収集のために一時的にSNSアカウントを育児専用に変更したと書いています。
- 「孤独感が辛い」 別のママは、夫の働き方について話し合った結果、すぐには改善できない状況に直面。朝から涙が止まらず、産後うつのような状態に苦しんでいると投稿。孤独感が大きな負担だと感じ、それを解消することが回復の鍵かもしれないと気づいたと綴っています。
- 「イライラと悲しみが交互に」 あるママは、夫や長女へのイライラが抑えられず、普段の明るい自分が出せないことに悲しみを覚えるとSNSに投稿。気分の波が激しく、産後うつかもしれないと自己分析。普通の時と不安やイライラが強まる時の差が大きいことが辛いと明かしています。
- 「自分が自分じゃない感覚」 最近体が重く、突然泣きたくなる感覚や、自分が自分でないような違和感が続いたというママ。受診した結果、産後うつと診断されたとSNSに投稿。他のママたちに「頑張りすぎなくていい、頼れる人に甘えて休んで」と呼びかけ、育児をする全てのママを称えるメッセージを発信しています。
- 「母性愛と責任感が強いからこそ」 少し前のSNS投稿ですが、コロナ禍以降、4人に1人のママが産後うつを発症しているというデータに触れ、うつ状態での育児の辛さを「地獄のトンネル」と表現。産後うつは母性愛の欠如ではなく、むしろ強い責任感や愛情からくる病気だと強調し、もっと知ってほしいと訴えています。
これらの声からは、睡眠不足や孤独感、気分の波、自己否定感など、産後うつがもたらす多様な影響が伺えます。また、ママたちはSNSを通じて同じ経験をする人との繋がりを求めたり、励まし合ったりしている様子も見られます。産後うつは10~20%の女性が経験するとされ、決して珍しいことではないため、こうした声が共感や支援に繋がっていると言えます。

産後うつ病(Postpartum Depression, PPD)は、出産後に発症する精神的な疾患で、母親の心身に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
悪気はないけれども、パートナーの何気ないひとことが深く突き刺さることがあるかもしれません。
人によりけりだけど、相手の気持ちにちょっと鈍感なパパさんも、決していないわけではないわ。
良き母でいようと完璧主義な、責任感の強いママほど、産後のメンタル的なトラブルで悩む人が多いように思うよ。相手に言われたことも深く受け止めるしね。
産後うつは母子の絆や赤ちゃんの発達に影響を与える可能性があるため、早期発見と治療が不可欠です。
以下では、医師の観点から、産後うつの症状、原因、解決方法について、エビデンスに基づいて詳しく説明します。
目次
EPDSの使い方:セルフチェックで心の状態を把握

出産後のママは、ホルモンの急激な変化や育児のストレスで心と体にさまざまな産後のトラブルが起こりがちで、特に産後うつは日本で10~15%のママが経験ししています。
エジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)は、そんな産後うつの早期発見を助ける世界標準のツールです。
※エジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)は、産後うつのスクリーニングを目的とした10項目の自己記入式質問票で、1987年に英国で開発されました。
日本産婦人科学会が推奨し、産後2~4週や1ヶ月検診で広く使用されていて、以下の特徴があります。
- 目的:産後うつやメンタル不調の早期発見。産後1ヶ月~1年以内のスクリーニングに適する。
- 構成:10の質問(例:「楽しく笑えたか?」「理由なく悲しいか?」)、各0~3点、合計30点満点。
- 基準:
- 0~8点:問題なし。
- 9~12点:軽度のメンタル不調、経過観察や相談を。
- 13点以上:産後うつの可能性高、専門家(産婦人科医、精神科医)に相談。
- 所要時間:5~10分で回答可能。
EPDSは簡単な質問で、過去7日間の心の状態を振り返ります。
質問開始から回答するものに丸をつけていくだけです。
後でスコアの計算の仕方が示してあります。
落ち着いた環境で、素直に回答しましょう。家族と一緒に回答すると気づきが増えます。EPDSは診断ツールではなくスクリーニングツールですので、点数が高くても自分を責めず、専門家に相談をしましょう。

(日本語版、参考:厚生労働省)
『ご出産おめでとうございます。ご出産から今までのあいだにどのようにお感じになったかをお知らせ
ください。今日だけでなく、過去7日間にあなたが感じたことに最も近い答えに○をつけてください。
必ず 10 項目全部に答えてください。』
例)幸せだと感じた。
( ) はい、常にそうだった
(○) はい、たいていそうだった
( ) いいえ、あまり度々ではなかった
( ) いいえ、まったくそうではなかった
“はい、たいていそうだった”と答えた場合は過去7日間のことをいいます。このような方法で質問
にお答えください。
質問開始
1)笑うことができたし、物事のおかしい面もわかった。
( ) いつもと同様にできた。
( ) あまりできなかった。
( ) 明らかにできなかった。
( ) まったくできなかった。
2)物事を楽しみにして待った。
( ) いつもと同様にできた。
( ) あまりできなかった。
( ) 明らかにできなかった。
( ) ほとんどできなかった。
3)物事が悪くいった時、自分を不必要に責めた。
( ) はい、たいていそうだった。
( ) はい、時々そうだった。
( ) いいえ、あまり度々ではない。
( ) いいえ、そうではなかった。
4)はっきりした理由もないのに不安になったり、心配した。
( ) いいえ、そうではなかった。
( ) ほとんどそうではなかった。
( ) はい、時々あった。
( ) はい、しょっちゅうあった。
5)はっきりした理由もないのに恐怖に襲われた。
( ) はい、しょっちゅうあった。
( ) はい、時々あった。
( ) いいえ、めったになかった。
( ) いいえ、まったくなかった。
6)することがたくさんあって大変だった。
( ) はい、たいてい対処できなかった。
( ) はい、いつものようにはうまく対処しなかった。
( ) いいえ、たいていうまく対処した。
( ) いいえ、普段通りに対処した。
7)不幸せなので、眠りにくかった。
( ) はい、ほとんどいつもそうだった。
( ) はい、ときどきそうだった。
( ) いいえ、あまり度々ではなかった。
( ) いいえ、まったくなかった。
8)悲しくなったり、惨めになった。
( ) はい、たいていそうだった。
( ) はい、かなりしばしばそうだった。
( ) いいえ、あまり度々ではなかった。
( ) いいえ、まったくそうではなかった。
9)不幸せなので、泣けてきた。
( ) はい、たいていそうだった。
( ) はい、かなりしばしばそうだった。
( ) ほんの時々あった。
( ) いいえ、まったくそうではなかった。
10)自分自身を傷つけるという考えが浮かんできた。
( ) はい、かなりしばしばそうだった。
( ) 時々そうだった。
( ) めったになかった。
( ) まったくなかった。
スコア計算表
1)笑うことができたし、物事のおかしい面もわかった。
(0) いつもと同様にできた。
(1) あまりできなかった。
(2) 明らかにできなかった。
(3) まったくできなかった。
2)物事を楽しみにして待った。
(0) いつもと同様にできた。
(1) あまりできなかった。
(2) 明らかにできなかった。
(3) ほとんどできなかった。
3)物事が悪くいった時、自分を不必要に責めた。
(3) はい、たいていそうだった。
(2) はい、時々そうだった。
(1) いいえ、あまり度々ではない。
(0) いいえ、そうではなかった。
4)はっきりした理由もないのに不安になったり、心配した。
(0) いいえ、そうではなかった。
(1) ほとんどそうではなかった。
(2) はい、時々あった。
(3) はい、しょっちゅうあった。
5)はっきりした理由もないのに恐怖に襲われた。
5)はっきりした理由もないのに恐怖に襲われた。
(3) はい、しょっちゅうあった。はい、しょっちゅうあった。
(2) はい、時々あった。はい、時々あった。
(1) いいえ、めったになかった。いいえ、めったになかった。
(0) いいえ、まったくなかった。いいえ、まったくなかった。
6)することがたくさんあって大変だった。
6)することがたくさんあって大変だった。
(3) はい、たいてい対処できなかった。はい、たいてい対処できなかった。
(2) はい、いつものようにはうまく対処しなかった。はい、いつものようにはうまく対処しなかった。
(1) いいえ、たいていうまく対処した。いいえ、たいていうまく対処した。
(0) いいえ、普段通りに対処した。いいえ、普段通りに対処した。
7)不幸せなので、眠りにくかった。
(3) はい、ほとんどいつもそうだった。はい、ほとんどいつもそうだった。
(2) はい、ときどきそうだった。はい、ときどきそうだった。
(1) いいえ、あまり度々ではなかった。いいえ、あまり度々ではなかった。
(0) いいえ、まったくなかった。いいえ、まったくなかった。
8)悲しくなったり、惨めに。
(3) はい、たいていそうだった。はい、たいていそうだった。
(2) はい、かなりしばしばそうだった。はい、かなりしばしばそうだった。
(1) いいえ、あまり度々ではなかった。いいえ、あまり度々ではなかった。
(0) いいえ、まったくそうではなかった。いいえ、まったくそうではなかった。
9)不幸せなので、泣けてきた。
(3) はい、たいていそうだった。はい、たいていそうだった。
(2) はい、かなりしばしばそうだった。はい、かなりしばしばそうだった。
(1) ほんの時々あった。ほんの時々あった。
(0) いいえ、まったくそうではなかった。いいえ、まったくそうではなかった。
10 )自分自身を傷つけるという考えが浮かんできた。)自分自身を傷つけるという考えが浮かんできた。
(3) はい、かなりしばしばそうだった。はい、かなりしばしばそうだった。
(2) 時々そうだった。時々そうだった。
(1) めったになかった。めったになかった。
(0) まったくなかった。まったくなかった。
- 9点以上で家族や保健師に共有、13点以上で産婦人科医や精神科医に相談しましょう。
- 2週間以上「悲しい」「体が重い」「赤ちゃんを愛せない」といった症状が続く場合、専門家に相談、早めの受診が望ましいです。
その場にパートナーがいない場合は、EPDS結果をパートナーに共有し、「点数が9以上なら声をかけて」と伝えると変化に気づきやすいです。
もし、丸をつける評価の判断が難しいと思ったら、以下も参考にしてください。
どっちに丸をつけようか、悩むときもあるよね~
以下の症状が2週間以上持続し、日常生活に支障をきたす場合、産後うつの可能性があります。
- 感情面:
- 持続的な悲しみ、絶望感、空虚感
- 過度な罪悪感や無価値感(例:「良い母親になれない」)
- 赤ちゃんや家族への関心の喪失
- イライラや怒りやすさ
- 認知面:
- 集中力や意思決定の困難
- 自己否定や自殺念慮(重症の場合)
- 身体面:
- 睡眠障害(不眠または過度な睡眠)
- 食欲変化(過食または食欲不振)
- 疲労感やエネルギー不足
- 行動面:
- 赤ちゃんの世話への意欲低下
- 社交活動の回避や孤立感
- 泣きやすい、または理由なく泣く
ベビーブルーとの違い
ベビーブルーは出産後数日から2週間程度で自然に改善する軽度の感情の揺れ(例:涙もろさ、気分の変動)であり、一方、産後うつは症状がより重く、持続的で、専門的な介入が必要な場合が多いです。
- 米国産科婦人科学会(ACOG)は、産後うつの有病率を10~20%と報告しています。
- 症状の重症度や持続期間は個人差があり、未治療の場合、症状が数ヶ月から1年以上続くこともあります。
産後うつ予防:EPDSと連動した実践的ケア

産後うつは、軽度の「ベビーブルー(Baby Blues)」とは異なり、より重篤で持続的な症状を特徴とします。
アメリカ精神医学会の診断基準(DSM-5)では、産後うつは「出産後4週間以内に発症する大うつ病エピソード」と定義されていますが、実際には出産後数ヶ月以内に発症する場合もあります。
産婦人科医として多くのママをサポートしてきた私とんたんが、産後うつ予防への対処法を解説します。
EPDSでメンタル不調を早期発見したら、以下の方法で産後うつを予防しましょう。
- 睡眠の確保:
- 栄養バランス:
- 軽い運動:
EPDSで9点以上なら、まず睡眠と栄養を優先しましょう。過度なダイエットはメンタル不調を悪化させます。
赤ちゃんの夜泣きで睡眠不足になるものね。
産後のトラブルとの関連:EPDSで心と体のケア
産後うつ以外のトラブル(体型変化、腰痛、尿漏れ、脱毛)はEPDSスコアに影響します。
以下に対処法を記しました。
- 体型変化(産後ダイエット):
【産後・子育てママ専用骨盤ガードル】マジカルシェリー

- 腰痛・尿漏れ:
- 脱毛:
EPDSでメンタル不調がわかったら、身体的トラブルもチェックしてください。心と体は連動しています。
9点以上 サポートネットワークで孤立を防ぐ:EPDS結果を活かす
EPDSで9点以上なら、以下のサポートで孤立を防ぎましょう:
- 家族の協力:EPDS結果をパートナーに共有してください。週1時間の「ママ時間」を確保(例:カフェで30分)。
- ママ友コミュニティ:[地名]の子育てサークルやX(「#産後うつ」「#産後ダイエット」)で交流するのもオススメです。
- 地域支援:保健センターで無料相談してみましょう(例:子育て支援センター)。
- 2025年最新:自治体でEPDSスクリーニングが産後健診に標準化されています。オンライン相談(例:産婦人科医会の無料窓口)が増加しています。
他のママの体験談で共感を持つと孤独感が薄れます。つながりがメンタル回復とダイエットの継続を助けます。
ペンネームで体験談を聞いたり意見交換をするだけでも気が晴れますよ♪
13点以上 専門家に相談:EPDSで次のステップへ
EPDSで13点以上、または強い不調(例:自殺念慮)を感じたら、以下の専門家に相談してください。
- 産婦人科医・助産師:1ヶ月検診でEPDS結果を共有しましょう。例:産婦人科医院のLINE相談。
- 保健師:保健センターで無料産後ケアに相談(例:訪問支援)。
- 精神科医:自殺念慮や育児困難の場合、精神科受診も検討しましょう(日本産婦人科学会)。
- 2025年最新情報:父親の産後うつ(11%が不調、)も注目されています。家族全体のケアが重要です。
トラブル対処:栄養士に低コスト食事プラン(例:週5,000円以内のタンパク質メニュー)、理学療法士に腰痛・尿漏れなど体のトラブルを相談してください。
EPDSは早期介入のきっかけであり、相談は回復への最善策です。パートナーもEPDSを試し、夫婦でメンタルケアをしましょう。
産後うつが重症化かもと感じたら

産後うつは適切な介入により改善可能です。
治療は、症状の重症度や個人の状況に応じて、以下のような多角的なアプローチが推奨されます。
自己判断ではなく、必ず専門医に相談してください。
(1) 医学的治療
- 薬物療法:
- 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI):セレトラリン(Sertraline)やフルオキセチン(Fluoxetine)は、授乳中でも比較的安全とされ、産後うつの第一選択薬です。
- 注意点:薬物療法は精神科医の指導のもとで行い、母乳育児中の安全性や副作用を考慮する必要があります。
- ブレクスピプラゾール(Zulresso):米国では産後うつ専用の点滴薬が承認されていますが、日本では未承認です(2025年時点)。
- ホルモン療法:
- 甲状腺機能異常が疑われる場合、甲状腺ホルモン補充療法が有効な場合があります。
- エビデンス:
- SSRIの有効性は、ランダム化比較試験(RCT)で確認されており、症状改善率は60~80%と報告されています(Appleby et al., 1997)。
(2) 心理療法
- 認知行動療法(CBT):
- ネガティブな思考パターンを修正し、育児への対処スキルを向上させます。産後うつに対するCBTの有効性は複数の研究で支持されています(Sockol, 2015)。
- 対人関係療法(IPT):
- 対人関係のストレスや役割変化に焦点を当て、サポートシステムの構築を支援します。特に産後うつに有効です。
- マインドフルネス:
- 「マインドフルネスに基づくストレス低減法」(MBSR)は、不安や抑うつ症状の軽減に役立ちます。
- オンライン療法:
- アクセスが容易で、育児中の母親に適したオンライン療法も効果的です。
(3) 社会的支援
- 家族やパートナーのサポート:
- パートナーによる育児参加や家事分担は、母親のストレス軽減に大きく寄与します。
- 地域資源の活用:
- 日本では、保健センターや助産師による産後ケアプログラム、子育て支援センターが利用可能です。母子保健法に基づく産後ケア事業が自治体で提供されています。
- ピアサポート:
- 産後うつを経験した母親同士のグループセッションは、孤立感を軽減し、回復を促進します。
(4) 生活習慣の改善
- 睡眠の確保:
- 赤ちゃんの睡眠スケジュールに合わせ、パートナーや家族の協力を得て母親の睡眠時間を確保しましょう。
- 栄養と運動:
- バランスの取れた食事(特にオメガ3脂肪酸やビタミンDの摂取)と軽い運動(例:ウォーキング)は気分改善に役立ちます。
- リラクゼーション:
- ヨガや深呼吸などのリラクゼーション法はストレス軽減に有効です。
エビデンスに基づく推奨
- 米国予防サービス専門委員会(USPSTF)は、産後うつのリスクが高い女性に対する予防的カウンセリングを推奨しています。
- 日本のガイドライン(日本産科婦人科学会)でも、産後1ヶ月健診でのメンタルヘルス評価が推奨されています。
(5) 日本特有の状況
- 産後ケアの課題:
- 日本では産褥期のサポートが伝統的に家族に依存していましたが、核家族化により支援が不足しがちです。自治体の産後ケア事業(例:産後デイケア、訪問型サポート)の利用が推奨されます。
- 文化的なプレッシャー:
- 「母親は自己犠牲的であるべき」という社会的期待が、産後うつのリスクを高める可能性があります。これに対抗するため、自己ケアの重要性を強調する教育が必要です。
(6) 解決方法のまとめ
- 医療機関への相談:産婦人科医や精神科医による評価を受け、必要に応じて薬物療法や心理療法を開始しましょう。
- 心理的サポート:CBTやIPTを活用し、ネガティブな思考やストレスを管理してください。
- 社会的支援の強化:家族や地域資源を活用し、孤立感を軽減できます。
- 生活習慣の改善:睡眠、栄養、運動を意識した生活を心がけましょう。
- 予防と早期発見:産前・産後のメンタルヘルススクリーニングを活用してください。
(7) 結論
産後うつは多因子性の疾患であり、ホルモン変化、心理的ストレス、社会的要因が関与します。
エビデンスに基づく治療(薬物療法、心理療法、社会的支援の組み合わせ)により、多くの女性が回復可能です。
症状に気づいた場合、ためらわず産婦人科や精神科、保健センターに相談してください。
まとめ

2週間以上続く気分の落ち込み、食欲不振、不眠、赤ちゃんへの愛情不足感、自己否定感など、マタニティブルー(一時的な気分変動)とは異なり、日常生活に支障が出る場合、産後うつの可能性があります。
まずはエジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)を使って、過去1週間の状態を確認してみましょう。
産後うつは、休息、サポート、専門的治療で改善が見込めますので、2週間以上つらい症状が続くなら、専門家に相談をしてみることをおすすめします。
完璧を目指さず、まずは「今日、1つだけやってみる」から始めましょう。
私も専門医としてアドバイスさせていただきますので、以下のココナラサイトでご相談ください。産後うつは、適切な治療やサポートによって回復できます。自分やパートナー、家族の異変に気づいたら、ためらわずに専門家を頼りましょう。