マミーブレインとは、産後に記憶力や集中力、思考力、判断力などが一時的に低下する状態を言う俗称です。
ポンコツ現象は産後・育休明けの女性の職場復帰に立ちはだかる壁よね~
マミーブレインは出産した母親の約8割に起こる一般的な現象なんだけど、産後6ヶ月から1年で落ち着いてくることがほとんどな一方で、それ以上続く場合は産後うつなどの病気である可能性があるんだよ。
産後・育休明けに職場復帰する新米ママはつらいよ。
今回は、産休明け、育休明けの職場復帰が不安なママさんに、心配を払拭できるようなマミーブレインの対処法をお教えします。
目次
マミーブレインとは?対処法はある?
「マミーブレイン」とは、出産後に多くの女性が一時的に思考力や記憶力が低下する状態を指します。
産後のホルモンバランスの乱れや生活習慣の変化、ストレスなど原因は様々ですが、多くの場合は半年から1年ほどで落ち着きます。
ただし個人差があるので焦らず症状に合わせてケアしましょう。
そのため、パパさんは子育て中にママさんがうっかりモノをなくしたり、約束を忘れたりしても、すぐに怒ったり責めたりしてはいけません。
マミーブレインは出産を経験した母親の約80%に起こる非常に一般的な現象なのです。
一般的な症状としては、短期記憶障害、時間や場所が認識しにくい見当識障害、集中力の低下などがあります。
最近の科学的研究では、マミーブレインをただの睡眠不足や育児ストレスなどといった単純な言葉では説明できないことがわかっています。妊娠から脳の変化が始まり、産後にはホルモンの影響もあり、脳が一時最大で7%萎縮すると言われています。
出産・子育て後いつから働き始める?
子育てママが仕事を始める時期は?
・産休&育休が終わったとき
・子どもが生後6ヶ月になったとき
・保育園や幼稚園に入園したとき
出産・子育て後の仕事復帰の時期は、育休を利用して復帰している関係で一般的に生後1~2年未満です。
最も多いのが、産休や育休の終わり (産後1年以内~1年半以内)と共に働き始めるという方です。
育児・介護休業法では、育児休業は産後2年まで延ばすことができます。(原則は子どもが1歳になるまで)
また、産後パパ育休の創設、育児休業の分割取得ができるようになるなど、男女とも仕事と育児を両立できるように法改正がなされました。
出産後の仕事復帰のタイミングは、保育園などの預け先の確保がポイントと言えます。
職場によっては保育所や託児施設が併設されている職場がありますし、職場からの要望や、金銭的な事情により、早めに職場復帰をされるママもいます。
生後3ヵ月、生後6ヵ月
産後のママが寝不足のピークとなるのは、新生児期から生後3ヶ月頃までが多い傾向です。
産後6ヶ月とかの仕事復帰はしんどいって聞くね。
この時期は授乳回数も多く、赤ちゃんの睡眠サイクルが整っていないことで、数時間置きに眠ったり起きたりを繰り返します。
一般的には生後6ヵ月以降から入園可能な保育園が多いですが、私立の保育園では生後3ヵ月以降で入園可能としている保育施設もあります。
ママが寝不足のピークと入園可能な保育園の時期と重なると、職場復帰しても育児と家事と仕事で大忙しで身体的な負担が大きいです。
産後休業は、出産翌日から取得できる休業で、原則として8週間です。
育児休業は、産休の後に取得できる休業で、育児休業給付金の支給が終了する時期に復帰する人が多く、一般的には子どもが1歳になるとき。
産後・育休明けのスムーズな職場復帰のための対策ポイント
職場復帰でポンコツ現象で悩まないように、まずは育休明けでポンコツ現象を引き起こす理由について知っておきましょう。
育休明けでポンコツ現象を引き起こす理由
理由①時間の制約が多く、時間管理が大変だから
理由②体力がまだ戻らないから
理由③生活のパターンがガラリと変わるから
体力や気力がまだ回復していない時に、赤ちゃんの面倒を見るようになって、さらに仕事も再開するってそりゃポンコツ現象にもなるわ。
産後や育児休業(育休)明けの職場復帰は、職場と相談しながら、自分自身の心身とよく相談して、無理なく復帰できるプランを立てることが大切です。
産休・育休中に何かできないかと模索しているママさんは、可能であれば次のことを準備しておきましょう。
- 後任者との引継ぎと仕事の繁忙期などを考慮する
- 保育園情報の収集と確保
- もしもの場合の預け先の確保(親・義親・きょうだいなど)
- 職場への挨拶と復帰日を決める際は、職場と相談する
- 復帰後の生活リズムを計画する
- 復帰後の働き方について自分の希望や仕事のスケジュールを明確にする
- 社会保険料の免除制度を最大限活用する
- 家族でライフプランを立てる
- 家事分担をパパと話し合っておく
- 休暇期間中は定期的に会社と連絡を取る
お家でできるマミーブレイン対処法
職場復帰を1年後にするママさんでも、お家でマミーブレインに悩まされることがあるわね。
マミーブレインは病気ではないため治療法はないんだ。不規則な生活に加えて子育てへの不安感、やりたいことがうまくできない焦りで疲労が重なるから、パパさんの理解や協力が必須だね。
マミーブレインの症状
☑物忘れがひどくなった
☑忘れ物が増えた
☑頻繁に物をなくすようになった
☑集中力が低下した
☑ぼーっとすることが増えた
☑同時に複数の事が出来なくなった
☑時間管理ができなくなった
症状には個人差がありますが、日常生活に支障をきたすレベルのこともあります。
マミーブレイン対処法
①家事の負担を減らす
②人混みの多いところへ買い物に行かないで宅配を頼む
③離乳食・幼児食は簡単にする
④リマインダー機能やアラーム機能を使用する
⑤こまめに休息、睡眠をとるようにする
⑥周りの人にマミーブレインであることを伝える
マミーブレインは 産後の脳の変化や睡眠不足、疲労などによっておこると言われています。
物忘れが多い、集中力がすぐに切れるなどのことがあったら、無理をせずに過ごすことが大切です。
マミーブレイン対策サプリや健康食品
記憶力の回復に良いものが含まれているサプリが良いね♪いっぺんにとれるのでおすすめです。
DHA/EPA:脳の働きを活性化させる効果が期待されます。
鉄分:貧血を防ぎ、脳への酸素供給を促進します。
ギャバ(GABA):ストレスや疲労感の緩和、睡眠の質の改善、血圧の低下、 自律神経のバランス調整をします。
2025年4月から「出生後休業支援給付金 」を創設
https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/001372778.pdf
「出生後休業支援給付」とは、子の出生直後の一定期間に、両親ともに(配偶者が就労していない場合などは本人が)14日以上の育児休業を取得した場合に、出生時育児休業給付金または育児休業給付金に上乗せして、最大28日間分の給付金を受けられる制度です。
雇用保険の被保険者の方が、子の出生後8週間の期間内に合計4週間分を限度として、産後パパ育休(出生時育児休業・2回まで分割取得できます)を取得した場合、一定の要件を満たすと「出生時育児休業給付金」の支給を受けることができます。
“夫婦そろって”育児休業を取得することで給付されます。
まとめ
どんなに頭で計画を立てても、職場に復帰して働き始めは思いがけないことだらけです。
マミーブレインにより多少記憶力が落ちたり、集中できなくなったりしても仕方がないことですので、職場の人たちに事前に伝えておくことが重要です。
マミーブレインで悩んでいるときは、できるだけ1人で抱え込まず、旦那さんや周りの方、子育て制度の力を借りながら自分のペースで職場復帰するようにしましょう
新米ママを見守り、サポートする体制が社会にもっと広がってほしいですね。