産科 出産

「それって大丈夫ですか!?」妊婦健診で担当医に言われた不安な言葉を解説!

こんにちわ!産婦人科医のとんたんです。

「それってつまり、赤ちゃんは大丈夫なんですか!?」

ママさん方の間で、妊婦健診で担当医によってはその放った言葉についてはそのままスルーされてしまい、なんの解説もないまま帰宅してモヤモヤした気持ちだけが残るということがたまにあるようです。

担当医👨‍⚕️「胎嚢の中に赤ちゃんが見えないですね~」

ママさん 😱ヒェ!?

担当医👩‍⚕️「へその緒が首に巻きついてますね~」

ママさん 😱ヒェ!?

担当医👨‍⚕️「着床したときの出血がありますね~」

ママさん 😱ヒェ!?

ママさんが不安になるような発言なんだから、ちゃんと説明してよ~って思うよね。聞くタイミングを逃してしまった場合は、ずっとモヤモヤしちゃうわ。

担当医はどういうことかすべて把握していますので冷静ですが、言われたママさんは直接目で見て確認できるわけではないので、詳しい説明がなければ相当、不安になると思います。

そこで今回、とんたんがその何気なく発せられた言葉の意味を詳しく解説し、不安を取り除いて差し上げましょう。

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妊娠初期に言われたその意味は?

妊娠初期 ~15週の検査で担当医に言われたことについて解説します。

胎嚢の中に赤ちゃんが見えません

妊娠7週のママさんが超音波検査で「胎嚢の中に赤ちゃんが見えません」と言われました。

hCG値があまり上がらず、妊娠5週の診察で胎嚢が確認できない場合には異所性妊娠の可能性も疑いますが、妊娠7週になっても胎嚢(赤ちゃんが入っている袋)が見えない場合、採血でhCGを測定して1,000IU/Lであればまだ見えてこないはずですので、時間をあけて再度検査をします。

一般的に子宮内に胎嚢が見られるのは妊娠4週ごろからですが、妊娠初期は月経周期を妊娠週数で計算する関係で、月経周期が不規則な人は医師から伝えられた妊娠週数より2,3週少ないこともあります。

週数はあくまで目安であり成長過程は大きな個人差がありますから、再度検査で確認できれば問題ありません。

着床したときの出血があります

妊娠5週のママさんが超音波検査で「着床したときの出血があります」と言われました。

妊娠初期(4~11週)の出血の8割以上は着床出血といわれ、受精卵が子宮に着床する際に起こる出血です。

妊娠3~4週に起こることが多く、全妊婦さんの2~3割にみられます。

出血の量が多かったり、回数が多かったり、長く続いたりするなど気になる症状の際は自己判断せず、医師に確認しましょう。

風疹の抗体が少ないです

妊娠6週のママさんが血液検査で風疹の抗体が少ないと判明しました。

風疹抗体の文章に 妊娠中の感染経路の多くが夫からです。

風疹抗体が低い妊婦さんの配偶者(夫)は市区町村の助成で、無料で風疹抗体検査が可能です。

夫も風疹抗体低い場合は夫の予防接種が推奨されますが、予防接種は助成が効かず、自費になります。

妊娠17週ごろまでに風疹に感染すると赤ちゃんの体に異常が起こることがあるので、風疹に対する免疫が少ないのであれば、妊娠17週以前の風疹の感染に注意してください。

予防接種を受けていない人はもちろん、予防接種を受けていても抗体が少なくなくなってしまうことがありますので、流行期は人混みを避け、感染を防ぎましょう。

頸管ポリープがあります

妊娠5週ママさんが「子宮頸管ポリープが見つかった」と言われました。

出血しやすくなる可能性はありますが、良性のものなので基本的に経過観察で問題ありません。

最初に聞いた時はめちゃくちゃビックリするよね~。

卵巣が少し腫れてます

妊娠11週のママさんが超音波検査で「卵巣が少し腫れてますね」と言われました。

妊娠初期のホルモンの刺激で、卵巣が腫れやすくなる傾向があり、妊娠12週以降は小さくなるので心配は要りません。

医師は卵巣腫瘍がある場合には超音波検査で卵巣腫瘍の大きさを計測したり、悪性腫瘍を疑う徴候がないか確認しています。

双子なので安静にしてください

妊娠15週のママさんが超音波検査で「双子なので安静にしてください」と言われました。

多胎妊娠では単胎妊娠と違って、積極的な運動は勧められませんので診察で安静にするように言われることが多いです。

基本的には横になって休むのが良いのですが、おなかが張る場合は、医師や看護師に相談して下さい。

妊娠中期に言われたその意味は?

妊娠中期16~27週の検査で担当医に言われたことについて解説します。

胎盤が下の方にあります

妊娠18週のママさんが超音波検査で「胎盤が下の方にあります」と言われました。

娠中期ごろはもう少しして、だんだん胎盤の位置が子宮の上に上がってくることもあり、そうなれば大丈夫です。

前置胎盤や低置胎盤は、健診時の超音波検査でわかりますので経過観察で見守ると良いでしょう。

へその緒が首に巻きついています

妊娠24週のママさんが超音波検査で「へその緒が首に巻きついています」と言われました。

へその緒が首に巻き付く状態は「臍帯巻絡(さいたいけんらく)」と言い、一般的な現象です。

へその緒が長い(標準的な長さの約2倍など)、胎児が活発に動く、羊水過多などの時に起こることですが、ほとんどの赤ちゃんは問題なく分娩でき、多くの心配をする必要はありません。

分娩中は、胎児の心拍数をモニターでしっかり確認しながら分娩進行を見守りますし、万一胎児心拍数のパターンから胎児の健康度に問題があると判断された場合には、帝王切開などが必要になることがあります。

羊水の量がやや少ないです

妊娠22週のママさんが触診で「羊水の量がやや少ないです」と言われました。

羊水の量は妊娠経過とともに変化します。

羊水の量がやや少ないと言われた程度なら問題はありませんが、極端に少ないと、破水している可能性や赤ちゃんの元気がない状態を疑ってその原因を探ります。

分娩近くになると超音波でみる羊水量は減ってくることが多いですので、極端に少ないと言われない限りは心配しなくてよいでしょう。

子宮頸管(しきゅうけいかん)が短めです

妊娠21週の初妊婦さんが超音波検査で「子宮頸管が短めです」と言われました。

子宮頸管は子宮の下部にあり、膣と子宮の内側をつなぐ筒状の部分であり、子宮頸管長は個人による違いはありますが、妊娠初期や中期では35mm以上あるのが普通です。

ただ、子宮頸管の平均の長さについては気にしすぎないことも大切です。

早産のリスクについて注意しなければいけないのが、子宮頸管が30mm未満であるときです。

 一度短くなってしまった子宮頸管は完全に元に戻ることはありませんが、30mm以上ある場合はすぐに早産につながるものではないですので、安静に過ごすようにします。

「短めです」ってそれが良いことなのか良くないことなのか分かんないのに説明スルーは気になるよね~。

妊娠後期に言われたその意味は?

妊娠後期28~39週の検査で担当医に言われたことについて解説します。

少し赤ちゃんが小さめです

妊娠28週の初妊婦さんが妊娠6カ月の超音波検査で「少し赤ちゃんが小さめですね」と言われました。

発育の速度が極端に遅かったり、発育が止まったりするケースではなく、小さくてもその子なりに順調に育っている場合は問題はありません。

ママが小柄なら赤ちゃんも小さめになりがちですし、赤ちゃんへの栄養供給不足でなければ標準より小さめでも超音波で以上がなければ心配する必要はありません。

赤ちゃんの頭が大きめです

妊娠35週のママさんが超音波検査で「胎児の頭囲が37週くらい大きです」と言われました。

妊娠中のエコー検査で、胎児の頭が大きいことが確認された場合はママさんはいろいろ調べてダウン症の可能性を心配するかもしれません。

ただ、実際はそこまで心配する必要はありません。妊娠35週ごろになると赤ちゃんの頭が下がってきて、頭囲の計測に誤差が生じやすく実は標準内のことがあります。

また、児頭骨盤不均衡=難産ともかぎりません。

異常がみられた場合は、胎児ドックや出生前診断などの受診をすすめられる場合がありますが、そうでない場合は経過観察でやり過ごすことがほとんどです。

子宮口が開き気味です

妊娠36週のママさんが健診時に「子宮口が開き気味です」と言われました。

妊娠36週以降は毎回健診時に行い、子宮口の開大度・児頭の下降度を診察てし、頸管や産道の成熟から分娩が近いかどうかを医師が診断します。

一般的には36週頃にはまだ子宮口は開いていおらず、38週頃にはほとんどの方で子宮口に指が通って児頭を触れられるようになります。

ただ、子宮口はお産が近づくと開き気味になるのがふつうです。

医師はBishopスコアと呼ばれる指標を用いて子宮頸管の熟化を評価しますので、36週頃で何か特別なことを言われない限りとくに心配はありませんし、妊娠36週は体重が2500gを超えていればいつ生まれても問題ありません。

医師や看護師・助産師からの説明を聞くポイント

妊婦健診では、現在の健康状態や赤ちゃんの発育、受診のタイミング、食事や環境など日常生活で気をつけるべきことなどについて、医師から丁寧に説明を受けるはずです。

疑問は家に持ち帰らずその場で聞く、きちんと説明を求めることが大切です。

助産師や看護師から保健指導を受けることもあるので、母子手帳やノートに書き留めておくとよいでしょう。

以下のことは質問する前に把握しておくと話がスムーズです。

母体について

  • 普段の血圧と比べて高くないか
  • 前回の妊婦検査時の体重と比べて体重の増加は適切か
  • 子宮口の状態は正常か

赤ちゃんの発育状態について

  • 超音波検査による推定体重
  • 子宮の中での赤ちゃんの胎勢が頭位か、骨盤位か(妊娠週数が進んできてから)
  • 妊娠週数に対して適切な大きさかどうか

以上のことを事前に把握しておけば、会話のやり取りがしやすいです。

ママさんの気軽な自己判断はもちろん良くないですが、一方で日本の産婦人科医は何かあった後だと大変なので、妊婦さんに対して些細なことでも結構、頻繁に注意喚起します。

ほとんど大丈夫な症例でも、担当医に万が一の時のことを話されれば、ママさんもネットで調べて最悪の事態を想像しちゃうわね。

担当医は診断でわかったことは包み隠さず全て妊婦さんに伝えるのが基本だから、そのことをもう少し掘りさげてママさんに話してあげられるともっと理想的だね。どれくらい大丈夫そうなのか、危険そうなのか、ママさんには分からないから。

医師や看護師・助産師質問や相談をする際のポイント

妊娠初期は、ママさん自身が妊娠に戸惑ったり、体調が優れなくて不安になったりすることもあるでしょう。

相談したいこと、聞きたいこと、心配なことはすべてノートや母子手帳に書き出しましょう。

事前に家族からの不安や質問も書き出しておくとよいですし、妊婦健診では、医師の診察と説明を受けたあとにも気軽に医師に相談しましょう。

事前に相談したいことがあれば、受付で医師に聞くか、メモや口頭で伝えるだけでも大丈夫ですし、聞く機会を逃してしまった場合は、診察に同行した助産師や看護師に聞いてももちろんOKです。

漠然とした不安があり、何が心配なのかわからないこともありますので、そんなときは、言葉にできなくても、助産師や看護師に心配していることを伝えてみましょう。

助産師や看護師とじっくり話すことで気持ちが落ち着き、何を心配しているのかがわかってくるかもしれません。

妊婦健診とは別に助産師や看護師に相談できるシステムがある病院も多いので、活用するといいでしょう。

妊娠初期の妊婦健診は4週間に1回と間隔が長く、不安になったり、心配事が増えたりすることがあります。

そんなときは、次回の健診まで先延ばしにせず、病院に電話して相談してみるのも一つの手です。

質問しづらい雰囲気人っているよね~

医師・助産師や看護師に質問しづらい、納得のいく答えがもらえない、不安を抱くといった場合は、かかりつけ医やかかりつけの病院を変えるのも一つの手です。

かかりつけの病院は妊娠中だけでなく、出産中や産後も長い付き合いになりますので、医師や助産師、看護師と信頼関係を築けて、安心して妊娠・出産を過ごせるようサポートしてくれる病院を選ぶことも大切です。

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こんな質問や疑問や不安は誰に聞けば良い?

質問や疑問や不安について、担当医に聞くタイミングを逃してしまったら、必ずしも担当医でなくても、看護師や助産師に聞けることがあります。

質問しやすさって大事だよね~。たとえ質問しやすい雰囲気でも、忙しそうだと思ったら遠慮しちゃうし。

産婦人科

「産科」母子の健診を中心に妊娠から出産までをサポート

「婦人科」子宮・卵巣などの女性特有の疾患のほか不妊治療を扱う 

産科医

産科医は、妊娠・出産・産後ケアなど、女性の出産に関連する医療を専門とする医師で、基本的には担当産科医に質問や疑問を聞いて、担当産科医から話を聞きます。

妊娠・出産に関する業務や婦人科疾患の治療など、幅広い業務に誰よりも精通していて、母体と胎児の健康や出産を管理し、必要に応じて緊急手術を行います。

【産婦人科看護師】

産婦人科看護師の役割は、診察や検査の補助、入院中のケア、生活指導などを通じて、患者さんを心身両面からサポートすることです。

特に婦人科疾患に関しては、助産師よりも看護師の方が心身のケアを多く行う傾向があります。

出産時には、助産師や医師のサポートを行うとともに、助産師とは異なる視点で看護計画を立て、積極的な看護を行います。

助産(直接的な分娩介助)行為を除いた医療処置の補助や看護を行います。看護師が助産行為を行えないのは、「外科的侵襲が必要でない正常分娩において助産を行えるのは、医師または助産師のみ」と法律で定められているからです。

出産中の患者さんの身の回りのケア、妊婦さんの受け持ち・管理、新生児の管理、新生児のケア、ママさんや家族への指導、帝王切開術前後の看護、切迫早産の妊婦さんのケアなど多岐にわたります。

助産師

助産師は、妊娠から出産、育児に至るまで母子の健康を支える専門職で妊娠確定の診断、妊娠経過の診断を行い、母子および家族の健康管理を支援することに精通しています。

新生児のケア、婦人科検査、家族計画、更年期ケアなど女性の性保健もサポートしています。

妊婦健診のスケジュールの確認、妊娠期や出産後の健康指導、つわりが起きたときの対処法、流産の徴候、またその予防方法、妊娠中の食事、運動、出産について指導してくれますし、正常分娩であれば、嘱託医師と連携していることを条件に医師の指示なしで出産の介助ができます。

直接担当の先生でなくても、コレだけのことに精通している医療スタッフですから、モヤモヤしたままにせず上記のような内容のことは「こんなこと聞いても良いのかな」と臆せずに、気軽に聞いてみてください。

後になって「あの意味ってどういうことなんだろう?」「セカンドオピニオンを誰かに聞きたいな…。」と、その病院や医院以外の医師に相談・質問をしたいと思った時はとんたんを頼りにしてください!

【セカンドオピニオンのメリット】

  • 担当医とは異なる見解や治療法が示されることで選択肢が広がる
  • 担当医と同じ意見であったとしても、病気や治療への理解が深まる
  • 自身の病気の治療に特化した専門家に意見を求めることができる

セカンドオピニオンは、別に担当医を替えたり転院したりすることが目的でなくても、担当医の説明や意見を別の角度からも検討することができ、有益です。

もし同じ診断や治療方針が説明された場合でも理解が深まることもありますので、悩んだり、詳しく知りたいような場合はとんたんにぜひご相談ください。

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まとめ

担当医が発した言葉は直ちに危険性を伴っているわけではありませんので、特別な説明がない限りは経過観察で見守り、必要以上に心配しなくて大丈夫です。

ただ、不安や心配とまでいかなくても、もっと詳しく知りたい、別の考え方や見方も参考にしたいなどの要望があった場合は検診に同伴した看護師や助産師に聞いてみるのも選択肢のひとつです。

もし同じ病院・医院の関係者に質問しづらいこと、別の専門医に聞きたいことがあったらぜひ、とんたんに聞いて下さい♪

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とんたん

ブログを見ていただいてありがとうございます。 産婦人科専門医、周産期新生児専門医のとんたんです 産婦人科看護師の嫁と一緒にブログ運営しています このブログでは出産前後の医療的な記事や、ママさん看護師や共働きの家庭に向けた記事を描いています 妊婦さん、ママさんのにためになるようなサイトを目指してがんばります   ▼△▼△医師とんたんの専門について▼△▼△ 産婦人科医で専門は産科全般です。 総合周産期施設で10年勤務し、今も公立病院にて実際に分娩を取ったり、帝王切開などの手術の執刀、妊婦健診をはじめとした外来診療も行っています。 産婦人科専門医のほかに、周産期専門医と超音波専門医を取得しています。 妊娠、出産に関してわからないことがあれば分かりやすくお教えいたします。 また超音波専門医も取得しているので、妊婦健診などのエコーなどでわからないこと、聞きたいことがあれば気軽にご相談ください。 *性別のご確認や、エコーの詳しい内容の説明など

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