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妊娠反応陽性から妊婦検診までの流れ



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この記事をご覧になっている方は妊娠反応が陽性になった直後の方が多いのではないでしょうか

最初の妊娠だとこの後の経過がわからなくて不安があったりしますよね。

この記事を読むことで妊娠反応が陽性になった後、どのような流れで妊婦検診になっていくかがわかって不安が解消されるかと思います

 

まずは妊娠反応陽性になったら、すぐに産婦人科を受診してください

 

その上でお話すると、ここから大まかに分けて3つのパターンに分かれます。

それは

正常妊娠となるケース

流産となるケース

子宮外妊娠となるケース

です

 

妊娠初期は流産や子宮外妊娠の可能性があるため、流産、子宮外妊娠では無い事の確認のためにすぐに産婦人科を受診してくださいね。

 

では解説していきます

 

妊娠反応陽性になった後、産婦人科を受診すると経膣エコーという、膣から子宮を見るためのエコー検査を行います

 

妊娠反応陽性からすぐに産婦人科を受診した場合、胎嚢という赤ちゃんのお部屋が確認できたら一安心です

その場合1、2週間後に再診し、胎児心拍という赤ちゃんの心臓の動きが確認できたら、正常妊娠として、妊娠10週くらいから妊婦検診が始まります

この再診時に胎児が確認できないと流産の可能性が高いです

胎児心拍がなくても、胎児が見えていれば、また1、2週間後に再々診し、そこで胎児心拍が確認できたら正常妊娠となります

この再々診でも胎児心拍が確認できないと流産の可能性が高いです

 

↓漫画は嫁が妊娠した時の話

妊娠反応陽性 妊婦検診

胎児心拍確認できれば正常妊娠の可能性が高くなるから、一安心です。

 

妊娠反応陽性からすぐに産婦人科を受診して、胎嚢が確認できない場合は、子宮外妊娠、流産、正常妊娠の全てのケースが考えられます

 

この場合は1週間後に再診し、胎嚢が確認できたら、前述の胎嚢が確認できたケースと同じ流れになります。

ただしここでも胎嚢が確認できないと、子宮外妊娠か流産の可能性が高いです。

特に子宮外妊娠は非常に危険な疾患なので注意が必要です。

 

子宮外妊娠を疑う場合は採血でhCGという妊娠反応のホルモンを確認して2.3日後に再診。hCGが高くて胎嚢が見えない場合は子宮外妊娠の可能性が高く、緊急入院や手術の可能性があります。

hCGが低い場合は流産の可能性があり、外来でで経過観察となります。

 

まとめると

妊娠反応陽性になったらすぐに産婦人科を受診すること

エコーでは胎嚢、胎児、胎児心拍の順に確認できるようになります。

胎児心拍確認できるまでは外来通院していきます

胎児心拍が確認できたら妊娠10週くらいから妊婦検診が始まります

すこし複雑になりますが、まずは胎児心拍が確認できたら一安心なので、そこまでは外来通院を頑張ってくださいね。

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とんたん

ブログを見ていただいてありがとうございます。 産婦人科専門医、周産期新生児専門医のとんたんです 産婦人科看護師の嫁と一緒にブログ運営しています このブログでは出産前後の医療的な記事や、ママさん看護師や共働きの家庭に向けた記事を描いています 妊婦さん、ママさんのにためになるようなサイトを目指してがんがります

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